
理事長 吉田照明
岡山県出身
愛犬は元保護犬のバモス。わんぱーくから迎え入れる。
ボランティアを始めたきっかけ
It was triggered by my dog Louis.
I used to work as a mobile seller of bread locally, but one day when I went to the police station where I sold it, Louis was protected as a lost dog.
After that, we had a relationship and decided to welcome Louis.
I started living with Louis, but I was surprised that he panicked while taking a walk and continued to behave in an unusual way.
And to fix such behavior, I searched online and watched Youtube and tried various methods. But it doesn't work.
Meanwhile, I found the Youtube channel "Doggie Station" by Dr. Masaori Tanaka. I was surprised to see the video. I wanted to meet Mr. Tanaka. I wanted to meet in person and feel what kind of person I was. Then, I participated in the Nagano Hakuba Seminar by Professor Tanaka.
Although Nagano is far from Ehime, I chose the Nagano venue because I love nature very much. Mr. Tanaka, who I actually met, was the person I saw on Youtube, as I expected.
Then, I immediately decided to study at Professor Tanaka.
I quit my job and moved from Ehime to Kanagawa without having decided on my next job. I thought it would be possible if I went (laughs)
Looking back on those days, I'm glad I moved.
Even if you think it's impossible, if you try to move it, the story goes on.
Either way, I'm here now because Louis was there.

先住犬 うず

「うずのおかげで人生をずいぶん変えてもらい、人間らしく生きられるようになった。
今、一番可愛いのはバモスですが、生涯で一番大切な犬はと聞かれたら「うず」かもしれません」
そして理事長に
ボランティアを始めてからあっという間に、役員に、そして副理事になり、半年後には理事長になっていました。僕はボランティア歴が長いわけでも、経験があるわけでも、犬に詳しいわけでもありませんでした。でもそんな人間にもあっと言う間にそういう役が回ってきたということは、それだけ人手不足だったんだろうなと思います。
ボランティアを始めた頃はペットロスの状態だったので、ただ「犬と触れあいたい」という気持ちでした。でも役員になると、犬や猫の世話以外でやらないといけないことが増えます。会を運営継続させるための業務ですね。
ボランティアは「それぞれ自分のできる範囲でやる」、それが基本です。そうはいっても、これだけの会を動かしていくにはやらないといけないことがたくさんあります。そうなると、出来る人や関われる時間がより多く持てる人に、いつの間にか負担がかかってきます。
ですので、特定の人だけに負担がかからないようにうまく分担したり、ボランティアさんたちのマネジメントをやっていかないといけません。僕を含め役員はそういう役割なのですが、とはいえ僕自身もボランティアです。本業の仕事をしながら施設の運営に関わっているので、どうしても使える時間が限られており、うまくできていないのが現状です。
「人が人を動かす」、会社なら業務で指示してやってもらえることであっても、ボランティアさんたちに無理にさせるわけにもいかない。とはいえ、無理にやってもらわないといけないことも実際はたくさんあって、難しいところです。
お世話の様子






わんぱーくの現状
ボランティアは、登録数だけではいえば200~300ぐらいです。その中で、毎日活動してくれている人でいうと20~30人ぐらい。
収容されている犬たちは16頭。猫は自宅預かりになっているため、シェルターには今はいません。(2022年4月現在)
シェルターでのお世話は、食餌、水やり、散歩、掃除、です。午前の部、午後の部で、それぞれ3~4人で回しています。たとえば今だと16頭いるので、その日のボランティアが3人の場合、ひとり5頭ずつ散歩に行かないといけません。1頭ずつ、計5回散歩に行くとなるとそれなりに体力も必要ですし、暑くなってくるとさらに大変になります。
中には扱いの難しい犬もいて、すっと散歩に行けない子もいる。相性もあるし、噛まれるのが怖いからと扱えないという人もいて、誰でもみんな散歩に行けるわけではありません。
またお世話の中心となって、入ってくれている人は限られています。週のうち、同じ人が何回も入ってくれていて、そういった方は色んなこともできるのでとても頼りになります。でもそうなると、そういった人は用事があっても、ボランティアを休めなくなる。中には有給休暇を取ってまで、お世話に来てくれる人もいます。でもそれはそれで続かなくなるんですよね。
収容されている犬たち
収容されている犬たちは、ほぼ野犬だと思います。出自までは細かく明らかにはされていないのですが、地方の愛護センターは野犬の保護が多いです。
野犬だろうなと思われる犬は、どれくらい育ってから捕獲されたか、でその後が全然違ってきます。例えばうちのバモスは元野犬ですが、ミルク飲みの頃から人に育てられているので、人には慣れています。でも野犬という血筋なのか、ちょっと神経質で怖がりなところがあります。
対して、成犬になってから捕獲された犬は、人との距離がなかなか縮まらなくて、隅で震えていたり、固まっていたりします。ですが、ちょっとずつでも慣れてきて、リードをつなげるようになって散歩に行けるようになってくると、素直で吸収力が高い。慣れるまでは、犬も人もお互いに相手の様子を見ながらになりますが、慣れてくると、割と扱いやすい犬が多いような気がしています。
逆に扱いにくい犬は、人に飼われていたんだろうなと思われる犬です。
ボランティアさんが時々噛まれたりしてしまう犬は、普段は人懐っこい。でも、なにかのタイミングで噛んでしまうことがあって。人に飼われていたはずの犬のほうがこじれている、というのは悲しいなと思います。
野犬の多くが最初は扱いにくいですが、ちゃんと上手に距離が縮まってくれば、怖がりであることを理解してあげながら互いに適切な距離感をもちつつ、うまくやっていけそうな気がします。
収容されている犬たち


