Dog behavior list
Ippei Nishimoto
Born in Ehime prefecture
Dog behavior list
Dog trainer
Qualifications:
JDBA Certified Dog Trainer
JDBA Certified Dog Behavior List
Correspondence area:
Online support in the Kanto area centered on Kanagawa and Tokyo
店長 大津 摩佐代(まよまよ)
東京都出身
日本ドッグビヘイビアリスト協会認定ドッグトレーナー
趣味はサーフィン。
愛犬はゴールデンドゥードルのあずきとモナカ。
iNKRABBiTの店長になるまで
It was triggered by my dog Louis.
I used to work as a mobile seller of bread locally, but one day when I went to the police station where I sold it, Louis was protected as a lost dog.
After that, we had a relationship and decided to welcome Louis.
I started living with Louis, but I was surprised that he panicked while taking a walk and continued to behave in an unusual way.
And to fix such behavior, I searched online and watched Youtube and tried various methods. But it doesn't work.
Meanwhile, I found the Youtube channel "Doggie Station" by Dr. Masaori Tanaka. I was surprised to see the video. I wanted to meet Mr. Tanaka. I wanted to meet in person and feel what kind of person I was. Then, I participated in the Nagano Hakuba Seminar by Professor Tanaka.
Although Nagano is far from Ehime, I chose the Nagano venue because I love nature very much. Mr. Tanaka, who I actually met, was the person I saw on Youtube, as I expected.
Then, I immediately decided to study at Professor Tanaka.
I quit my job and moved from Ehime to Kanagawa without having decided on my next job. I thought it would be possible if I went (laughs)
Looking back on those days, I'm glad I moved.
Even if you think it's impossible, if you try to move it, the story goes on.
Either way, I'm here now because Louis was there.
2014年頃、ご主人と江見のお祭りに参加。
みんなでリノベーションして作りました
屋根の修理も自分たちで
ある日かずさんに「ここ、カフェにしようと思うんだけど、誰か主婦の方で、土日だけバイトしてくれる人いないかな？」と言われました。
で、地元のサーファーの友達に声をかけたりして、バイトできる人を探しました。
でもなかなか見つからなくて。
「お店は10時～16時で、開店前に海に入れるかもしれないし、うまくいけば閉店後も入れるかもしれないし」と考えて、立候補することにしました。
また同時に、近くに部屋を借りられることにもなり、そこの家賃くらい稼げればラッキーと思って(笑)
それでインクラビットで週末だけ働くことになりました。
思いもよらないドッグトレーナーになることに
ここ、最初はドッグカフェではなくて、ただのカフェだったんですよ。
それなのに、いまはドッグカフェになっていて、私はドッグトレーナーになっている(笑)
でね、今回この取材を受けるにあたり、改めてかずさんに聞いたんです。
「なにがどうして、私がドッグトレーナーになるような運びになったわけ？」と。
そしたら「どうせアンタには困った犬が寄ってくるんだから、だったら犬の勉強をしなさい」と(笑)
実は私、これまでに何度か迷い犬の捜索等に関わったことがあるんです。それも散歩中に遭遇したり、家の隣に迷い込んできたりとか、偶然に。
で、そのエピソードをかずさんに話したことがあったんですね。かずさんに出会って間もない頃で、私自身、その話をかずさんにしたことすら忘れていたんですけど。
でもその話をかずさんは覚えていて、私がインクラビットで仕事を始めたら、困った犬が集まってきてしまうのでは？！と思ったらしいんです。
それで、ドッグトレーナーになるよう話を進めた、ということでした(笑)
まよさんがお店にいないときは海に入ってます
オーナーのかずさん
気付いたらドッグトレーナーコースに入学
私、ドッグトレーナーって、これまでほとんど意識したことがない職種だったんですよね。
あずきとモナカを問題なく飼えていたので、「うちは大丈夫、必要ない」と思っていたくらいで、自分がなるなんて考えたこともありませんでした。
かずさんは先代犬ジャーマンシェパードを飼っていたとき、訓練やトレーニングもおこなっていたので、その辺について詳しい人でした。
ある日かずさんが田中雅織先生を見つけ、私が、田中先生の言うことなら聞くかもしれないと思ったらしいです(笑)
その後、YouTube「えみワン！」の撮影のとき、田中先生に初めて会いました。
田中先生が何者なのかまったくわからない状態で話している動画が、YouTubeに残っています(笑)
そして番組内で田中先生が「JDBAの3期、まだ申込できるよ」と言い、かずさんが「じゃあやらせます」と言い、あれよあれよとドッグトレーナーコースに入ることになりました。
そんな感じで犬の勉強が始まったわけなのですが、とにかく一生懸命やりました。
ご存じの通り大変かつ難しいコースなので、何度も「どうやって逃げよう」と思いました(笑)
途中マジ吐きましたもん(笑)
でもなんとかやり遂げて、無事に認定を取ることができました。
まさかの予期せぬ展開で私はドッグトレーナーになりましたが、かずさんには感謝しています。
私って石橋渡る前に叩いて、結局割れちゃった、みたいなタイプなんです。
かずさんは、私が気付かないふりをしていた自分のいいところもダメなところも分かっていて、いきなり犬の勉強させられたり、YouTubeやらされたりしないと、動かないことを分かっていた。
それに私はコツコツ長く続けるタイプで、一度始めるとずーっとやれてしまうんです。
かずさんには「この人、自分で新しいことやろうとしないんだろうな」と見抜かれてしまっていて、同時に私のキャラも引き出してもらった感じです。
まぁ、カフェで週末ちょこっとウェイトレスみたいな仕事をすると聞いて始めたのに、店長とか、ドッグカフェとか、犬の勉強とか、YouTube(えみワン！)やるとか、「聞いてた話と全然違うんだけど！？」と最初は思いましたけどね(笑)
2018年。わんちゃんのコミュニティ番組「えみワン！」で。田中先生と初対面。えみワン！に出たい方、声かけしてね
犬について学んで見えてきた日本の現状
トレーナーコースを受けて、犬の知識が増えていくにつれ、段々辛くなっていきました。
「ドッグトレーナーになる」という目標を達成するべく、ただがむしゃらに頑張っているうちは良かったのですが、知れば知るほど、世の中の犬ってなんてかわいそうなんだろうと思いました。
たとえば散歩にでかけていて、「あ、あそこでまた引っ張られてる」「あ、そこで抱っこしちゃうんだ・・」
犬のことを知らなかったが故に、これまでは見えていなかったことや、飼い犬が置かれている現状が見えてきて、苦しくなりました。
学べば学ぶほど、そして資格を取ったが故に、気付いてしまう犬の現状がある。
自分のことも顧みつつ、「世の中の犬はなんて蔑ろにされているんだろう」と思いました。
この状況を変えていくためには、飼い主さんが変わること。
でも人のことは変えられない。
飼い主さんが自ら気付くことなんです。
そんなきっかけになれるよう、カフェでは犬に関する色んな話をざっくばらんにできたらいいなと思います。
そして飼い主さんには是非いろんな話を聞かせてもらえたら嬉しいです。
どんなドッグカフェ？
犬のことをどんなことでも気楽に気軽に話せるカフェです。
そして、構えないで犬とのコミュニケーションが学べてしまうようなところにしたいなと思っています。
例えば犬を連れてインクラビットに来られるお客様が、「トレーニングってやったほうがいいですか？」って気軽に聞けるようなお店でありたい。
で、いつの間にかベーストレーニングを教われちゃった、みたいな、ね。
トレーニングって、訓練とかしつけとかそういうことではなくて、飼い主と犬との絆づくりだと思うんです。
ドッグトレーナーなんて自分には必要ないと思っていた飼い主だった
かつての私は犬を飼っていながら、ドッグトレーナーの必要性に気付いていませんでした。
いま一緒に暮らしているあずきとモナカは譲渡犬です。そして二匹は同腹犬です。
あずきは元々友人の犬で、友人の家族と一緒にヨットで世界一周に行くはずの犬でした。
でも世界一周となると、国を越えるたびに狂犬病や予防接種など犬に負担がかかることになる。
一緒に連れていけないことになり、うちで預かることになりました。(困った犬が寄ってくるパターン発動ｗ)
あずきは、海の上では散歩ができないからということで、生後11ヶ月まであえて散歩をさせてもらっていない犬でした。
そんなあずきは、私が初めて飼う犬でした。
あずきと友人家族
モナカは見た目がゴールデンドゥードルらしくないという理由で、ブリーダーの元で4歳11ヶ月まで売れ残っていた犬でした。
他にも同じ理由でたくさんの犬が売れ残っていて、ブリーダーさんのほうで、このコたちを新しい家庭に譲渡してから新しくブリーディングをしようということになり、モナカを迎えることになりました。
モナカは4歳11ヶ月まで散歩をしたことがない犬でした。
広い犬舎にはいたけれど、スタッフさんが足りなくて、トリミングは年に一回、散歩はなし、といった感じでした。
そんな環境にいて、いきなり東京に来ることになったので、アスファルトや車の音、自転車、行きかう人等、全部が怖いものだらけで、最初はまったく歩けませんでした。
でも私は散歩に行かないという選択はせず、あずきと一緒に、どんどん散歩に行きました。
それがどうも上手くいっていたようで、モナカは少しずつ歩けるようになりました。
実はモナカ、私たちに馴染むまでにも一年半くらいかかっているんですよ。
吠えたり噛んだり、極度のストレスを感じているようなことは一切なかったんですけど、本当の意味で懐くというか、私たちに対して怖さがなくなるような、「やっと慣れたな」とこちらが実感するまで時間がかかりました。
こういったことを振り返り、犬のことを学んでいく中で改めて「専門家に頼れば、知識があれば、もっと早くモナカを新しい環境に慣れさせてあげることができたはず」と思いました。
モナカ(左)を迎えた頃
左側がモナカ、右側があずき。
トリミングはまよさんが自分で自宅でやっています。
犬のことを学んだからこそ見えてきたカフェの形
犬って、お金を出したり、保護犬を迎えたりして、簡単に飼い始められる。何も調べないでも飼い始めることができてしまいますよね。
で、飼い始めたら、次のステップがいきなり「トレーニング」みたいな感じじゃないですか、いまって。
トレーニングって問題行動がなければ必要ないと捉えられてしまっている職業、機関になってしまっていると思うんです。
ER的な、飼い主が犬の行動に困ったら頼るみたいな職業ですよね。
間が抜けちゃってますよね。
トレーニングを堅苦しく考える必要はなくて、予防的な捉え方もしてもらえるように、飼い主さんたちに興味を持ってもらえるような発信していきたいなと思います。
私自身、そこに興味がなかったので、上手に伝えられると思っています。
そんな私でもやって損はなかったし、逆に得をすることばかりだったので、そういうのを聞きに来てもらえたら嬉しいな。
「トレーニングってなに？私の犬に必要？どんなことするの？どんなメリットがあるの？お金どのくらいかかるの？」みたいなことを気軽に聞きに来て！って感じで。
で、聞きにきたら、「トレーニングなんてやらなくてもいいよ」って言いながら、楽しくベーストレーニングさせちゃう(笑)
ベーストレーニングって、言語野をもたない犬と、言葉を巧みに使う人間との間の、コミュニケーションツールなんですよね。
カフェにきて、犬に「ほら座って座って！」って言ったって、通じてないですから。
犬と一緒にうちに来てもらって、そういう場面で、楽しく面白くベーストレーニングを教えちゃう。
犬と飼い主さんと、トレーニング、その間を埋めるようなお店になったらいいな。
「海に行く場合、どんな服がいい？」とか「どんなハーネスがいい？」とか「トリーツってなに？」とか、「こんな飼い方してるんだけど～お？」とか、ほんとなんでも聞きに来てくれたら嬉しい。
知ることで楽になれる飼い主さん、たくさんいるんじゃないかと思うし、センス良く飼えている飼い主さんであっても、よりもっと楽に、犬と共生ができると思うので。
単にドリンク飲んで、愛犬とゆったり過ごして、砂浜散歩して帰るっていうのももちろん大歓迎です！
天気が良ければ、夕方一緒に砂浜を散歩するのも楽しいですよ。
インクラビットは、年中無休の海の家、です。週末限定ですけどね(笑)
南房総には、グランピング施設とか、犬と泊まれる宿泊場所やお店が色々とあるので、その途中にぜひ立ち寄ってみてください。
『iNKRABBiT 』の由来は？
インクのウサギだから、インクはかずさんの本業、tattooから来てますね。
ウサギはなんだろう？わからないです(笑)
遊びに来られたとき、是非かずさんに聞いてみてください(笑)
江見ブルーの空
自分を一言で言うならどんなドッグトレーナー？
犬のことをよく知っている犬おばさん、です(笑)
犬のことに詳しくて、犬のことを話すのが大好きな。
コンサルテーションはしないけど(笑)
今後やりたいこと、目指していることは？
人間ってちょこちょこリフレッシュを入れていくと、意外と簡単に前進して、続けられるんですよね。
私、父子家庭で育ったんですけど、色々と大変なこともありましたが、いまあるのは、サーフィンという趣味を持てたからだと思います。
サーフィンって、海に入ったら、いまこの瞬間、自分と波のことだけに集中することになります。
それが私にとって、とても大事なリフレッシュできる時間でした。
リフレッシュすることの大切さを身をもって知っているので、インクラビットが誰かにとっての、リフレッシュできる場所のひとつになれたらいいなと思います。
日常生活で行き詰ったとき、インクラビットに行ってみよ～！って来てもらえたら嬉しい。
これからJDBAのドッグトレーナーやドッグビヘイビアリストなど、専門家がどんどん輩出されていきますよね。
dopが飼い主さんと専門家との橋渡しであるならば、インクラビットは、そのさらに一歩手前、そこにもたどり着いていない人たちへの橋渡しをしていきたい。
橋渡しの橋渡しですね。
